Kumagusuku

すしずんだおでん

堺俊輔 個展 「すしずんだおでん」
2022年11月2日(水)-11月6日(日)
11時-17時

「おはようございます。」


最近、ダイエットをしている。スタートは精神面に向けたアプローチだったんだけど、少しずつ「走りたい」とか「昼飯豆腐とかにしちゃおう」みたいな健康思考が好意的に産まれるようになった。でも焦りすぎず、アイス食べたすぎる時は食べるし、おでんしたすぎる時はする。でも家から徒歩5分のコンビニまで全力で走ったりして、アイスを食べる。今はこれが少し楽しい。
今は個展の大事な大事なDMを制作している。自分の個展のDMって「内面の一番外側」みたいなニュアンスがあって、取り繕いたくなる。シュッとしたかっこいいデザインにしたいな。いや、くだけたニヤッとしちゃうデザインがいいのかな。むずかしい。
個展に対するドキドキが日に日に高まっている。展示は幾回かしたことがあるけど、それは同じ舞台に立つ人間が何人かいる。勇気にもつながり、共犯者な状態。僕はみんなと渡る赤信号は怖くないと思うタチなのかも。改心改心。
個展は、訪れる人間全員が僕を見にくる。これはもう。恐ろしさ満開。こわい。
でも、誰かに見にきてほしい。
他愛もない僕という人間は、実はそう珍しいものじゃないし、ぼちぼち健康だし現代にピッタリな悩みもたくさんある。そんな僕だから、巧みな技術や世界を脅かす真相みたいなものはないし、僕のやれることは誰にでも出来て、誰にでも多少溶けられる他愛もないものだと思う。日記に写真に、僕という人間の自己紹介。華やかでも雄大でもない、ほんと、コンビニまで徒歩5分くらいかかるどこにでもありふれた街並みみたいな展示。それが今の僕の僕たる所以でもある気がする。ありふれているからこそ、深く呼吸する人がいる気がする。

「すしずんだおでん」2022/11/2 -11/6|11時〜17時

僕自身についても少し紹介をします。
堺俊輔といいます。『さかいしゅんすけ』と読みます。
右の写真は、親愛なる先輩に地元枚方にて撮影していただきました。上着は友達に借りている物です。周囲に恵まれていることをひしひし感じます。ありがとうございます。
おでんが大好きです。9月下旬くらいからどんどん美味しくなってきていてウキウキです。制限をかけながらも毎日くらい食べてしまいます。
普段は滋賀の湖畔にある大学で、写真を用いて作品制作や自分についての考え事をしたり、1時間くらいが賞味期限の会話を楽しんだりしています。校風ともそっくりなゆるい生活を送らせていただいております。
音楽を聴くのがとても好きです。かといってあまり音楽について知識をつけようとは考えていないので深く語らえるかはわかりませんが、このDMを見た人がどんな音楽を聴くのか、とても興味があります。お時間があればお話ししましょう。
こんな感じで大丈夫でしょうか…。

「ほんと現実はまじ奇なり、小説より」

現実、まじで奇。
出会うし別れるし出会ってるし別れている。
ラーメンを食べ、世を憂い、人生を理解する。世界を超越した存在になる。気になる。
奇すぎて、リアルタイムで読解できない。小説を読み終えた後のカタルシスみたいなものを現実にも取り入れるべきだ。でも現実は常に書き足されていく。余韻なんて感じてしまった時にはもうそれは終わっちゃった時だ。
今回の展示の全貌がようやく自分の中に出来てきた。
僕の人生は僕の人生で、本当にただの他人事の集合だけど、人生は誰にとっても等しく人生で、僕という例題があなたの人生に少しの影響を与えるかもしれない。此処に来て人生を割いた時点で影響は既に出ているのかも。
奇が絶えない現実において、少しでも考察する時間を作ることがこの展示の目的だったのかもしれない。僕にとってもあなたにとっても。

「おでんのおきて」

写真と文章を用いて作品を作っているが、これがまたややこしい。
感覚として、感情の動きや環境から受けた刺激の可視化として、この二つを用いた。
どちらもすごく生感があって好きなのだ。
でもこの二つを平等に並べようとすると何か違うなあという感覚も芽生える。
同居しているようで、生まれも育ってきた環境も出会う場所もそれぞれ違うから、2人を同居させようとすることがすごく難しい。寮に入れるように、シェアハウスをするように、ルールを決めても良いのかもしれない。
〜写真と文章がシェアハウスするにあたって〜
・互いにプライベートを侵害しすぎない。
お互いの部屋があるから、それを侵害せず思いやりを持って共存すること。生活習慣も違うだろうから、うるさくしない。
いくつか出そうと思ったけど、この2人ならこれだけで上手くやっていけそうだった。