Kumagusuku

Mapped オープンスタジオ

アートコレクティブ「Mapped to the Closest Address」による作品制作の様子をオープンスタジオとして公開いたします。
2021年夏に開催される<大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ>に向けて、日本とドイツの2カ国間でパフォーマンスとインスタレーションの制作
を行います。ベルリン側のメンバーはレイクスタジオを拠点に、京都側のメンバーは京都の山や銭湯をリサーチしながら、作品に使用する素材を収集します。
異なる特色を持つ5人が、移動を制限される時代にデジタルで国境を超え、作品制作を通じて自然環境との対話を試みます。
事前予約は不要ですので、開催期間中はどなたでもお気軽にお立ち寄り下さい。

Photo by Hiroyuki Kojima

『Mapped オープンスタジオ』
会期:2021年3月31日(水)〜4月11日(日)15:00~20:00
*ベルリンとの中継は毎日17:00〜開催
休館:月・火
料金:無料

<ベルリン / LAKE STUDIO BERLIN>
アレックス・ヴィテリ・アルトゥロ ドラマトゥルク、ダンス研究者。ベルリン在住。2018 年から米国ハンター大学にて演劇史を教える傍、ニューヨークを拠点にCommitment Experiment の一員として作品制作に携わる。2019 年には振付家のジュリアナ・ピケロと技術者のカタリーナ・フェルナンデスとともに「 Fan de Ellas 」をベルリンにて上演。
主な代表作には、「Sophiensaele」 (2019年、Intercultural Project Funding of the Senate Administration for Culture & Europe 助成、ベルリン)、「Ephemeral Forests」(2019年、ベルリン)がある。

カタリーナ・フェルナンデス 照明・音響デザイン。ベルリン在住。演劇、ダンス、パフォーマンスのための照明・音響デザイナーとして、ドイツの劇場を拠点に活動。振付家、映画監督、パフォーマンスアーティストと協働し、サブリミナルスペースやインスタレーションの制作に数多く携わる。近年はビジュアルアーティスト、振付家、芸術機関向けのオーディオビジュアルドキュメントを提供するCan Docを設立し、活動している。

<京都 / MAPPED STUDIO kumagusuku>
吉田駿太朗 ダンサー、振付家、 現代ダンス研究者として幅広く活動。東京藝術大学大学院音楽文化学研究領域博士課程博士号(学術)取得修了。ダンスの主体を人間から自然環境へと拡張させる振付作品を制作する。2018年度に、ニューヨーク大学の客員研究員として所属。クイーンズ美術館、 ITINERANT Performance Art Festival、Perfromance Studies international(PSi)で、作品を発表。近年、Mapped to the Closest Addressのメンバーとして、デジタルレジデンシー「オープン・フォレス・ローンチ」(東京・ベルリン)を公益財団法人セゾン文化財団と共同開催。博士論文「 欧⽶の振付実践の変遷からみるポスト・コレオグラフィー『誤動』とジェローム・ベルを中心に」。

山口純
デザインやモノの制作をモノとの対話だとみなす立場から、ポスト資本主義社会を目指したデザインやモノづくりの実践と理論的研究をしている。横浜国立大学 Y-GSA 産学連携研究員として活動。またデザインやモノづくりにおける身体性への関心から、ダンス等のパフォーマンスアートの実践と研究をしている。「スクラップ装飾社」ではモノが生きているという「物活論」の立場から廃材を用いたデザインと制作の方法論を展開した。「大見新村プロジェクト」では非−人間とともに場所をデザインするためのアートイベントをディレクションした。ダンサーの中沢レイの活動にドラマトゥルク兼パフォーマーとして参加した。博士論文「C.S.パースの記号論に基づく探究としての設計プロセスに関する研究」。共著「お金のために働く必要がなかったら、あなたは何をしますか?」(光文社新書)。

前野真榛
アートマネージャー、パフォーマンスアーティスト。地域コミュニティに介入しながら作品を展開する日本型アートプロジェクトを学び、東京やニューヨークで参加型アート作品を制作してきた。飲食や化粧品など身体を扱う表現が多い。主な作品に「結婚しよう!」(2016年、ギャラクシティ こども未来創造館、東京)「MoMA: The Museum of Make-up Art」(2019年、FIGMENT、ニューヨーク)、「Red Hook Horror Lemonade」(2019年、De-Construkt、ニューヨーク)、「霞か雲か」(2020年、文部科学省3F講堂、東京)がある。北千住のパン屋で4年近くパン職人として働いたのち、2020年から兵庫県にある自宅の庭で農業を始めている。