Kumagusuku

物と視点 企画展「作家の視点 vol.2」

物と視点 企画展「作家の視点 vol.2_おか ひろし, 栗原 里奈」

2022/8/3(wed) -8/28(sun)
11:00-17:00
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kumagusuku 2F 「物と視点」

企画展「 作家の視点 」では、作家が自主的に発表している作品に対し、普段はあまり外に露出しないようなプライベートな収集” 物 “や製作” 物 “に着目する展覧会です。
美術館ではしばしば、作品の側に掲示されるキャプションでその作家の略歴や背景が語られることがありますが、
作家の私生活とはやはり、作品とは切っても切り離せぬ関係にあり、作品を紐解く上で重要な情報であると言えます。
作品とは全く無関係に思えるそれらも、彼らの” 物 “を見つめる” 視点 “から、作家性やその思想の片鱗が見えてくるかもしれません。


栗原 里奈

1983年  広島県生まれ

2007年 京都市立芸術大学美術学部卒業
2009年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了
2015-2019年 Staatliche Akademie der Bildenden Künste Karlsruhe にてProf. Marcel van Eeden, Prof. Kalin Lindenaに師事

ドイツ、カールスルーエ在住

(展示物について)
今回は私が普段趣味で集めているドイツのヴィンテージ陶器を展示します。West German Art Potteryと呼ばれる、主に50年代から70年代に生産されたもので、個性的なフォルムとデザインが特徴です。それらは多様なデザインや釉薬のバリエーションで、現在も世界中の多くのコレクターやファンに愛されています。溶岩のような厚い釉薬のものが一躍有名になり、一部のものは通称Fat Lava(ファット・ラブァ)と呼ばれています。
偶然出会った一つの水差しがきっかけで収集が始まり、集めていくうちにその豊かなデザインや釉薬から沢山のインスピレーションを受けました。今回はその陶器たちから得たイメージをドローイングにしたものや、陶器をモチーフにした小作品も併せて展示します。


おか ひろし

1980年 兵庫県出身

2004年 京都市立芸術大学美術学部 デザイン科環境デザイン専攻卒業
2014-2018年 Staatliche Akademie der Bildenden Künste Karlsruhe にてProf. Franz Ackermann, Prof. Ernst Caramelle に師事

ドイツ、カールスルーエ在住

(展示物について)
いつの間にか机の引き出しに溜まっていた物で作ったオブジェ。
思い出や記憶、記念と結びつく物の上に描いた日常の風景や人物のドローイング。
日常生活で見たイメージをつなぎ合わせて描いた油彩画。




「物と視点」は美術作品から廃材まで扱う店。完成された作品だけでなく加工前の素材や使い古された道具、制作過程で生み出される廃材など、作品未満の物も並置して販売する、古いものから新しいものまで、人の生み出した数々の“物“から新たな“視点“を得るためのお店です。
kumagusuku2階
営業時間11-17時 月火休