「THE BOX OF MEMORY—Yukio Fujimoto」では、滞在することそのものが展覧会を鑑賞することです。空間軸と時間軸のあいだでじっくり読み解いていく。kumagusukuの建物を、様々な記憶の引用が織り込まれた「書物」に変えたこの展覧会の鑑賞方法について、「読書」と呼び表してみたいと思います。
トークシリーズ「reading club(読書会)」では、各専門家をお招きし、鍵となる要素についてお話をうかがいながら、一冊の書物を読むように持続的経験の中で展覧会を鑑賞します。シリーズ第三回目のテーマは「ジョゼフ・コーネル」、箱に一生を捧げたこのアーティストを取り上げます。伝記『ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア』(2011年)の翻訳を手がけられたインディペンデント・キュレーターの林寿美さんから、コーネルの箱作品や映画の魅力と、その作家像についてお話をうかがいます。
第三章 「コーネル 箱を彷徨う旅人」
2016年5月22日(日)13:30〜15:30 (展覧会内覧&bar 15:30〜16:00)
スピーカー:林寿美(インディペンデント・キュレーター/国立国際美術館客員研究員)
ファシリテーター:岡本源太(美学者/岡山大学准教授)
会場:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku
料金:1,500円(展覧会内覧込み)
要予約
※イベントのみご参加希望の方は mail@kumagusuku.info まで、名前、人数、当日連絡可能な電話番号を記入しメールしてください。お手数ですが件名に「読書会予約希望」とご明記ください。
※イベント+宿泊をご希望の方は https://kumagusuku.info//reservation の予約フォームから、ご希望のお部屋タイプ(ツイン、ロフトツイン、トリプルが選択可)、5月22日の日付を選択し備考欄に「読書会予約希望」とご明記ください。
林寿美 (はやし すみ)
1967年生まれ。インディペンデント・キュレーター、国立国際美術館客員研究員。1989年より川村記念美術館に勤務し、「なぜ、これがアートなの?」、「眠り/夢/覚醒」、「ロバート・ライマン」、「ゲルハルト・リヒター」、「マーク・ロスコ」などの展覧会を企画。「第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ」日本コミッショナー(出品作家・名和晃平がグランプリを受賞)。2012年に同館を退職後、「ヨコハマトリエンナーレ2014」のキュレーターを務めるほか、内外のアート・プロジェクトに携わる。翻訳書に『ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア』(2011年白水社、共訳)。
岡本源太(おかもと げんた)
1981年生まれ。美学者。現在、岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授。著書に『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』(月曜社、2012年[新プラトン主義協会賞])、共訳書にジョルジョ・アガンベン『事物のしるし』(筑摩書房、2011年)、等。http://passing.nobody.jp/
展覧会「THE BOX OF MEMORY—Yukio Fujimoto」
会場:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku
会期:2016年9月末まで
出品作家:藤本 由紀夫 企画・コーディネイト:???? 美智子 宣伝美術:大西 正一
協力:OZASAHAYASHI、 神戸アートビレッジセンター、 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
【お問い合わせ】tel: 075-432-8168 mail: mail@kumagusuku.info https://kumagusuku.info/