Kumagusuku

reading club 第五章「デュシャン カタログ/箱/美術館」平芳幸浩

「THE BOX OF MEMORY—Yukio Fujimoto」トークシリーズ
reading club 第五章「デュシャン カタログ/箱/美術館」平芳幸浩(マルセル・デュシャン研究者)

 「THE BOX OF MEMORY—Yukio Fujimoto」では、滞在することそのものが展覧会を鑑賞することです。空間軸と時間軸のあいだでじっくり読み解いていく。kumagusukuの建物を、様々な記憶の引用が織り込まれた「書物」に変えたこの展覧会の鑑賞方法について、「読書」と呼び表してみたいと思います。
 トークシリーズ「reading club(読書会)」では、各専門家をお招きし、鍵となる要素についてお話をうかがいながら、一冊の書物を読むように持続的経験の中で展覧会を鑑賞します。シリーズ第五回目のテーマは「マルセル・デュシャン」、本展の作家・藤本由紀夫に最も影響を与えたこの人物に注目します。《グリーン・ボックス》や《トランクの中の箱》に見られるように、デュシャンは自らの作品を凝縮して箱の中に詰め、その箱を携えて旅をしました。本章では、『マルセル・デュシャンとアメリカ 戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷』を近日ご出版されるデュシャン研究の第一人者、平芳幸浩さんにデュシャンの「箱」をめぐってお話いただきます。

reading club 第五章「デュシャン カタログ/箱/美術館」
2016年7月10日(日)13:30〜15:30 (展覧会内覧&bar 15:30〜16:00)
スピーカー:平芳幸浩(マルセル・デュシャン研究者/京都工芸繊維大学美術工芸館准教授)
ファシリテーター:岡本源太(美学者/岡山大学准教授)
会場:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku   
料金:1,500円(展覧会内覧込み) 
要予約 
※イベントのみご参加希望の方は mail@kumagusuku.info まで、名前、人数、当日連絡可能な電話番号を記入しメールしてください。お手数ですが件名に「読書会予約希望」とご明記ください。
※イベント+宿泊をご希望の方は https://kumagusuku.info//reservation の予約フォームから、ご希望のお部屋タイプ(ツイン、ロフトツイン、トリプルが選択可)、7月10日の日付を選択し備考欄に「読書会予約希望」とご明記ください。

平芳 幸浩(ひらよし ゆきひろ)
1967年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)(京都大学)。2000年より2008年まで国立国際美術館で学芸業務。現在は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館准教授。主な企画展として、「ヤノベケンジ MEGALOMANIA」「マルセル・デュシャンと20世紀美術」「小川信治−干渉する世界−」「現代美術の皮膚」など。著書に『マルセル・デュシャンとアメリカ 戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷』(ナカニシヤ出版、近刊)、共訳書にジャン=フランソワ・リオタール『非人間的なもの―時間についての講話』(法政大学出版局、2002年)等。https://twitter.com/dust_breeder

岡本 源太(おかもと げんた)
1981年生まれ。美学者。現在、岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授。著書に『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』(月曜社、2012年[新プラトン主義協会賞])、共訳書にジョルジョ・アガンベン『事物のしるし』(筑摩書房、2011年)、等。http://passing.nobody.jp/

 

次回予告

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reading club 最終章「THE ART OF MEMORY -Athanasius Kircherから考える-」

2016年8月17日(水)19:00〜21:00 (展覧会内覧&bar 21:00〜21:30)

スピーカー:藤本由紀夫(アーティスト)

ファシリテーター:岡本源太(美学者/岡山大学准教授)

会場:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku   

料金:1,500円(展覧会内覧込み) 

要予約