Kumagusuku

浮游する表象 国谷隆志+横溝美由紀 展

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『浮游する表象』国谷隆志 + 横溝美由紀 展

会期:2015年11月15日[日] ー 12月20日[日]

開廊日時:16:00 – 21:00 金・土・日

Meet Up With Artists : 国谷隆志 + 横溝美由紀

11月15日[日]16:00 – 18:00

『浮游する表象』

漆喰の壁がところどころ崩れ朽ちてゆく町屋の空間のなかに、横溝美由紀はヒカリを顕すための構造体として薄いプラスチック板とセロテープでできた長方形のブロックを持ち込みます。ブロックは失われた時間や空気を埋めるかのように積み上げられていき、その透明な膜のような壁にヒカリが差し込み亡霊のように漂います。そして、国谷隆志に息を吹き込まれた数珠のように連なったネオンガラスが、横溝の作品に呼応し始めます。ネオンは輝き放つヒカリではなく、静かに震えるようなヒカリ。それは空間と空気の中から浮かび上がり過去と現在の間にある曖昧な気配を感じさせます。私たちは二人の作家が創り出す時間と光が浮游する空気に纏われ、気が付かぬうちにその場に身を潜ませ、失われし心象風景を呼び覚ますことになるかもしれません。

 空気に含まれた匂いを感じたり、色を視たり、ヒカリに触れることが可能ならば、それはとても素敵な体験です。五感をもって識ること、解ること、そして想像することは、私たちを深く自身の内へと導く糧になることだと思います。私たちがたくさんのことを感知できるように、美術作家、国谷隆志と横溝美由紀は、それぞれの感性が体験し想像した欠片をカタチとして創造します。

www.ozasahayashi.com